日本でのガラスの起源
遺跡からアルカリ石灰ガラスの紺色と青色の小玉が発見された弥生時代後期といわれています。
弥生時代に続く古墳時代(3~6世紀)になると、各地の古墳からマガ玉や多数の小玉が出土していますが、当時のガラス玉の製造所はまだ発見されてないことから、多くは輸入品ではないかと考えられているようです。
古墳時代のあと7世紀になると、寺院が建てられ、仏像が作られ、ガラス玉の需要が増加し,造物所作物帳という書物にガラス玉を作ったことが記載されているそうです。
海外でのガラスの起源
海外ではそのずっと昔、紀元前1500年の古代エジプトに遡ります。
装飾された工芸品が、魔除けとして繁栄していた時代、中でも現在のタイルクラフトの紀元と言われるモザイク調のガラス細工は、大変貴重な物であったとされています。
その後エジプトからローマへ、ヴェネチアへ、ローマガラス、ヴェネチアンガラスと世界各国独自の発展をしながら、全世界へと広がって行きました。
貴重とされたフュージング技法ですが、多くの色ガラスを使用する上に、一つ一つ手作業で溶着させるのにも大変デリケートであり、1つの製品を仕上げるためにかかる時間が長く、その後新しく誕生した短時間で大量に生産可能な吹きガラスの技法が盛んになり、フュージング技法は衰退していきました。
しかし1960年ごろに、電気炉の開発、フュージング用のガラスが開発された事から、家庭でも手軽に楽しめるガラス工芸として、扱われるようになりました。
一つ一つ手作業でガラスを切り並べて、温度によって全く違う表情を見せるガラスフュージングは、2つとして同じものは有りません。
ガラスフュージングは何千年の時を経て、またこの時代で皆を魅了させながら盛んになりつつ有ります。