ガラス工芸はおおまかに、ホットワークとコールドワークに分類されます。
ホットワーク
ガラスを熱し液状にして造形していく技法です。
吹きガラス
約1300度の熔鉱炉(坩堝=るつぼ)で溶かした状態のガラスに息を吹き込み、一気に膨らます技法
バーナーワーク
ガスバーナーを使ってガラスの棒を溶かし(約800度)、ガラスを変形させながら造形する技法(とんぼ玉等)
ホットキャスト
金属、砂等で造った型に、溶けた状態のガラスを流し込んで形作る技法
キルンワーク
(キルンとは英語で窯)電気炉、窯の中で熱する事によって異なるガラスを融合させたり、変形させる技法で、ガラスフュージングやパート・ド・ヴェール等が有ります。
ホットワークの中でもキルンワークは、吹きガラスやバーナーワークの様に熱したガラスを細工するのではなく、細工したガラスを窯の中で熱するので、危険も少なく、各々のペースでガラスを身近に楽しめる技法です。
コールドワーク
ガラスに熱を加えずに柄を入れたり、色を付けたり、組み合わせたりする技法で、江戸切子 、 ステンドグラス 、サンドブラストは、コールドワークに分類されます。近年は、ガラスフュージングが手軽に行える様になり、ステンドグラスにフュージングしたガラスを合わせたりと、ジャンルを越えた作品も多く見られます。