1. ガラスカット
ガラスカッターでガラスにスコア(傷)を入れます。
ランニングプライヤーやガラス用ペンチを使って割っていきます。
ガラスを割る時にガラスが飛び散るので、保護メガネで目にガラスが入らないように注意が必要です。
またパーツが複数の場合、ハサミで切っていくのとは違い、割っていくと言うことを考慮して、切り出す順番を計画して進めて行きます。
2. レイアウト
カットしたガラスを消毒用エタノール等できれいに拭き、レイアウトしてフュージングのりで仮止めします。
複雑なレイアウトの場合は、離型紙を敷いた棚板の上で直接レイアウトします。
きれいにクリーニング出来ていないガラスは、失透(濁って焼きあがる)します。
3. 焼成
ひとくちに焼成と言っても、用途によってさまざまな焼成があります。
ガラスフュージング(焼成の種類)ガラスフュージングの焼成にも用途によってさまざまな焼成があります。焼成の種類を画像とともに解説しています。...
そして何よりも大事なのが、まず作品を作る前に、自分の窯の特性を理解していないと、思う焼成は出来ません。
テストピースとして、3センチ前後の四角いガラスを2枚合わせ、いろんな温度で焼成して、ガラスの溶け具合を確認します。
また、透明系のガラスと不透明系のガラスでは溶け具合が違いますし、膨張係数が違うガラスでも溶け具合は全く異なります。
ガラスフュージングで1枚のお皿を作成するのに、何度も焼成する必要があり時間もかかります。
早く開けたくてもなかなか開けられない窯の扉の前に、何度も何度も足を運び、やっと窯を開けられたときに見せてくれるガラスの表情に、毎回毎回感嘆させられます。
ガラスは私たちを魅了させ虜にし、時には落胆させることも有ります。しかし何事にも喜怒哀楽があるからこそ、より嬉しく、より楽しく、心満たされ、進歩向上していくのだと思います。